腱鞘炎
腱鞘炎とは
腱鞘炎とは、腱が通るトンネル状の組織(腱鞘)に炎症が生じ、腱の動きがスムーズでなくなる病気です。特に手首や指に多く、パソコンやスマートフォンの使用、育児や家事、楽器演奏など手を酷使する生活の中で発症しやすい疾患です。
腱鞘炎の原因
反復する手の動作によって腱と腱鞘の摩擦が強まり、炎症を引き起こします。女性ホルモンの影響も関係しており、妊娠・出産期、閉経後の女性に発症するケースが多いことが知られています。
腱鞘炎の症状
指や手首の動作に伴って痛みが出たり、腫れを伴ったりします。特に「ばね指」と呼ばれる状態では、指の動きがカクンと引っかかるようになります。進行すると日常生活の細かい動作に支障をきたすようになります。
腱鞘炎の治療方法
まずは手を使いすぎないように安静を保ち、装具やテーピングで患部を固定します。湿布や消炎鎮痛薬を用いた薬物療法、ステロイド注射で炎症を抑えることもあります。改善が得られない場合には、手術で腱鞘を切開し、腱の動きを改善します。再発予防のためには、生活習慣や作業環境の工夫が大切です。